薬師寺

  1. 天武天皇の9年(680年)、皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して薬師寺の造営がはじめられ、天皇の死後、その遺志を継いだ持統天皇により、その11年(697年)に完成したという。寺は当時の都、藤原宮にあったが、平城遷都とともに、現在地に移った。
  2. 塔は、白鳳時代の東塔と、昭和56年に再建された西塔があり、三重塔ながら各層に裳階を持ち、一見、六重塔に見えます。塔身自体も裳階の上下で寸法が異なり、大きな塔身上に小さな屋根(裳階)、その上に小さな塔身と大きな屋根といった組み合わせが実にリズミカルです。
  3. 金堂は1976年に復興された。金堂に入ると正面に本尊の薬師如来像および両脇侍像(国宝)がある。当初は、金色に輝いていたが、度重なる火災で今の姿になったと言われている。
  4. 薬師寺の塔で特筆すべきことは、水煙の芸術性です。水煙は一般に塔を、雷や火事から守る水のイメージのため、幾何学模様が多いのですが、薬師寺の水煙では、天人や天女が歌い、楽器を奏で舞っています。
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最終更新:25/10/07