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- 長野県北西部にある安曇野は日本列島を二つに横断する、いわゆるフォッサマグナに沿って現れた断層盆地です。むかしは「あず海」と呼ばれ海洋民族が開拓した地です。今では北アルプスから流れ出る清い水を利用して、日本酒の醸造とわさびの栽培が盛ん。
- 常念岳は槍・穂高連峰の前山である常念山脈の主峰。花こう岩からなり、標高2857メートル。南は蝶ヶ岳、北は大天井岳に連なる。梓川を隔てた槍穂高連峰の展望台として人気がある。穂高町の一の沢から常念小屋のある北部の常念乗越を経由して登るのが一般的。
- 昔、木材を密かに伐採するものがあった。野営をしていると、どこからともなく念仏の声が聞こえてきた。夜が更けても念仏は止まらないので、彼らは不気味に思い、この山に二度と近づかなかった。それから、常に念仏が聞こえてくるということで、常念岳と呼ばれるようになった。
- 田植えとは稲の苗を水田に植え付ける作業で、五月から六月にかけての日本の代表的な田園風景です。昔から北アルプス山麓の住民たちは山腹に残る雪の形によって田植えの時期を知りました。今ではこの作業は、ほとんど機械化されています。
- 「穂高神社略記」によると安曇族は、北九州に起こり海運を司ることで早くから大陸との交渉を持ち、文化の高い氏族として栄えていた。その後豊かな土地を求めて、この地に移住して来たと言う。いまでもその名残で、海神をまつる穂高神社では、毎年お船祭りが行われる。
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