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- 槍ヶ岳は、岐阜長野両県境、飛騨山脈の中央南よりにある山で、標高3180メートル。山頂が槍の穂先に似た尖峰をなすのでこの名がある。中部山岳国立公園に属し、登山には槍沢、西鎌尾根が多く利用される。
- 槍ケ岳を開山、笠ケ岳を再興した播隆上人は、日本最古の登山文献である「迦多賀岳再興記」を記しています。上宝村では、播隆上人の偉業をたたえ、登山者の安全を祈願する「播隆祭」を毎年5月11日に開催しています。
- ウエストンが「日本のマッターホルン」と名づけたのがこの槍ヶ岳で、どの方角から見ても鋭くとがった槍の穂先は、硬い安山岩類の部分が氷河によって四方から削られて残ったものである。日本アルプスの盟主とうたわれるだけあって、他を圧してそびえるその雄姿は、まことに貫禄十分。
- 山稜の山頂直下に発達した馬蹄形の氷河が氷食により形成した半球形の窪地を圏谷と呼ぶ。背後に半環状の急峻な圏谷壁を持ち、圏谷底はゆるやかな盆状の凹地となっている。氷河が消滅したあとの深くえぐられた圏谷底には、湖水をたたえることもある。
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